映像制作の料金は、制作する映像の長さや撮影日数だけで決まるものではありません。
何のために制作するのか。誰に、何を伝えるのか。その目的に対して、どこまで企画を考え、どのような撮影・編集・表現が必要なのか。映像の目的や制作内容によって必要となる工程・人員・技術が異なるため、制作費用にも大きな幅があります。
弊社では、料金だけでは分かりにくい映像制作だからこそ、「何に、なぜ費用が必要なのか」をできる限り分かりやすくお伝えしています。
ここでは、映像制作に必要となる主な工程と、それぞれの費用の考え方・一般的な相場についてご説明します。
制作料金を決める主な要素
映像制作の費用は、単純に「機材費+人件費」だけで決まるものではありません。弊社では、主に以下の要素をもとに、案件ごとに必要な制作内容を設計し、お見積りを作成します。
① 企画・構成
目的・課題・ターゲットを整理し、何をどのように伝えるのかを設計します。
② ディレクション・制作進行
企画の意図を撮影・編集まで一貫させ、制作全体の方向性と品質を管理します。
③ 撮影・制作体制
撮影日数、スタッフ人数、ロケーション、出演者、必要な機材などによって変動します。
④ 編集・仕上げ
編集、カラー調整、音声処理、BGM、ナレーション、グラフィックなど、完成に必要な工程によって変動します。
⑤ 特殊な表現・追加制作
ドローン撮影、CG、モーショングラフィックス、AIを活用した素材制作など、企画に応じて必要な場合のみ追加します。
大切なのは、すべての工程を増やすことではありません。目的に対して「何が必要で、何が必要ではないのか」を判断することだと弊社は考えています。
お見積の費用項目
映像制作には、企画・撮影・編集をはじめ、さまざまな工程があります。
そのため、同じ「3分の企業紹介映像」であっても、企画内容や撮影規模、必要なスタッフ、表現方法によって費用は大きく異なります。
弊社では、必要な工程とその費用をできる限り明確にしたうえで、お客様と内容を確認しながらお見積りを作成します。
「なぜこの費用が必要なのか」「予算に合わせる場合、どこを調整できるのか」についてもご説明します。以下では、映像制作の各工程について、役割・費用が発生する理由・一般的な相場を順番にご紹介します。
①アニメーション動画制作費用
相場:30〜150(万円程度)
*2Dアニメーション、モーショングラフィックス等。映像尺や制作内容によって費用は異なります。
②実写動画制作費用
相場:30〜150(万円程度)
*企業PR・採用・商品サービス紹介など。撮影日数、スタッフ、機材、出演者、ロケーション等によって大きく変動します。
③3DCG動画制作費用
相場:70〜300(万円程度)
*モデリング、映像尺、質感、アニメーション、レンダリング等の内容によって大きく異なります。
④AI生成動画制作費用
相場:10〜100(万円程度)
*生成AIによる画像・映像・ナレーションなどを活用した映像制作です。企画・構成、生成する素材の量や品質、映像尺、編集・演出内容などによって費用は大きく異なります。
AIを使用することで一部の制作工程を効率化できる場合がありますが、AIを使えば必ず安くなるわけではありません。求める品質や表現によっては、生成・検証・修正を何度も繰り返す必要があります。弊社では、AIありきで制作方法を決めるのではなく、目的や企画に対して必要だと判断した場合に、制作手段のひとつとして活用します。
*掲載している金額は一般的な市場相場の目安であり、HAJIKENの制作料金を示すものではありません。
制作は、撮影から始まるわけではありません。
映像制作で重要なのは、カメラを回すことや編集技術だけではありません。
なぜ映像をつくるのか?誰に、何を伝えたいのか?その映像によって、どんな変化や行動につなげたいのか?
その目的をお客様と共有し、必要であれば現在抱えている課題まで整理したうえで、企画として形にしていくことから制作は始まります。弊社では、企画を一方的にご提案して進めるのではなく、お客様と何度も意見を交わしながら、一緒に考え、方向性を決めていくことを大切にしています。
そして、企画・構成から撮影、編集、音楽、仕上げまでを一つの意図でつなげることで、「映像として綺麗だった」で終わらせず、本来の目的に対して意味のある一本にすることを目指します。
企画を生成するのではなく、企画を考え抜く。
そのために必要な最初の工程が、プリプロダクションです。
企画構成とシナリオ作成
(プリプロダクション)
【企画構成費用】
弊社では、企画構成を映像制作における最も重要な工程の一つと考えています。
ヒアリングした内容をそのまま台本にするのではありません。映像を制作する目的、解決したい課題、届けたい相手、伝えるべき価値、視聴後にどのような印象や行動につなげたいのかを整理し、「何を伝え、何を伝えないのか」まで考えながら映像全体を設計します。
また、弊社では一方的に企画を決定するのではなく、お客様との意見交換を重ねながら企画をつくり上げていきます。必要であれば企画を何度も見直します。
企画を生成するのではなく、企画を考え抜く。
技術やAIによって映像を作ることが容易になった時代だからこそ、最終的な品質を左右するのは「何をつくるか」という判断だと私たちは考えています。そのため弊社では、企画構成を独立した重要な制作工程として費用を設定しています。
*企画内容・調査・構成規模・制作本数等により変動
項目/企画構成費用 相場:5-30(万円程度)
【ディレクション費用】(ディレクター)
ディレクションとは、企画から納品まで、映像制作全体の方向性と品質を管理する工程です。
企画意図が撮影現場でずれないように判断し、撮影スタッフへの指示、カメラアングル、出演者への演出、スケジュール、ロケーション、必要素材などを総合的に管理します。映像制作では、企画が良くても撮影や編集で意図が変わってしまえば、最終的にまったく違う映像になってしまうことがあります。弊社では、企画から撮影、編集まで判断軸を一貫させることを重視しています。ディレクション費は単なる「現場管理費」ではなく、企画した内容を最後までぶらさず、完成映像へ落とし込むための費用です。
項目/総制作費用:10-20%程度)
【シナリオ作成費用】
企画構成で決定した方向性を、実際に撮影・制作できる状態まで具体化する工程です。
映像の流れ、シーン構成、インタビュー内容、ナレーション、画角、必要な素材などを整理し、必要に応じて台本・絵コンテ・香盤表などを作成します。特に実写撮影では、撮影後に「必要な映像が足りなかった」という状態を完全に修正できない場合があります。そのため撮影前に、何を・どこで・誰を・どのように撮るのかを可能な限り具体化することが重要です。
企画を「アイデア」で終わらせず、撮影可能な設計図へ落とし込むための工程です。
項目/台本・シナリオ・絵コンテ作成費用 相場:5-30(万円程度)
撮 影 (プロダクション)
撮影は、企画を現実の映像へ変える工程です。撮影費用は、単純なカメラの性能だけで決まるものではありません。撮影日数、撮影場所、必要なカメラ台数、照明、音声、スタッフ人数、移動、出演者、特殊撮影などによって変動します。弊社では、企画内容に対して必要以上の機材や人員を組むのではなく、求める映像品質と目的に合わせて撮影体制を設計します。
【撮影費用】
企画・構成や撮影計画をもとに、実際に現場で映像を撮影するための費用です。
撮影費用は、単純にカメラを回す時間だけで決まるものではありません。撮影日数や撮影場所、必要なカット数、撮影内容、カメラ台数、スタッフ体制などによって、必要となる時間や制作体制が異なります。また、インタビュー撮影、企業・工場撮影、商品撮影など、求める映像や撮影環境によっても費用は変動します。弊社では、必要以上に撮影規模を大きくするのではなく、企画で求める映像と目的に合わせて、必要な撮影体制を設計します。
項目/撮影費用 相場:5-30(万円程度)1日
【撮影機材費用】カメラ、レンズ、三脚、ジンバル、照明、音声収録機材、モニターなど、撮影内容に応じて必要な機材を選定します。
高価な機材を使用すれば必ず良い映像になるわけではありません。大切なのは、企画で求める表現に対して、どの機材を、どのように使用するかという判断です。インタビュー、企業紹介、採用映像、製造現場、商品撮影など、撮影条件に合わせて必要な機材構成をご提案します。
項目/撮影機材費用 相場:5-20(万円程度)1日
【撮影スタッフ費用の目安(1日)】
■ディレクター 相場:5-15(万円程度)
■カメラマン 相場:5-15 (万円程度)
■照明スタッフ 相場:3-8(万円程度)
■録音・音声スタッフ 相場:3-8(万円程度)
■撮影アシスタント 相場:2-5(万円程度)
※案件規模、拘束時間、スタッフ人数、専門性などによって変動します。また、プロデューサー費用は大規模案件など必要な場合に別途発生します。
【ロケーションハンティング】
撮影前に現地を確認し、撮影場所・カメラアングル・光・音・電源・動線・駐車スペースなどを確認する工程です。
必要に応じて、撮影許可、周辺環境、ドローン飛行の可否なども事前に確認します。撮影当日のトラブルを防ぎ、限られた撮影時間を有効に使うための重要な工程です。
項目/ロケハン費用 相場:3-15(万円程度)
【スタジオ・ロケ地費用】
スタジオ、店舗、住宅、倉庫など、外部施設を使用して撮影する場合に発生する費用です。
使用する場所、撮影時間、曜日、設備、撮影規模などによって料金は異なります。また、施設によっては延長料金、設備使用料、駐車料金、キャンセル料などが別途必要になる場合があります。
項目/スタジオ・ロケ地費用 相場:5-30(万円程度)
【撮データ管理・バックアップ費用】
撮影した映像データの保存・バックアップ・管理に必要となる費用です。
4K・6Kなど高解像度撮影ではデータ容量が大きくなるため、撮影日数やデータ量、保存期間によって費用が変動する場合があります。
項目/撮影メディア費用 相場:0.5-3(万円程度)
【ドローン撮影費用】
ドローンを使用した空撮に必要となる費用です。使用機体、撮影時間、飛行場所、飛行条件、許可・承認申請、補助者の配置などによって費用は異なります。また、飛行場所によっては事前調査や関係機関への確認・申請が必要になる場合があります。
項目/特殊撮影費用 相場:5-30(万円程度)
【特殊機材・特機費用】
ジブ、スライダー、レール、カメラリグなど、通常の三脚やジンバルとは異なる特殊な撮影機材を使用する場合の費用です。使用する機材やオペレーターの人数、撮影内容によって費用が異なります。
項目/特殊機材・特機費用 相場:3-20(万円程度)
出 演
【キャスト・エキストラ費用】
映像に出演するタレント、モデル、エキストラの費用です。主に社員の方に出演していただき撮影する事が多いとされていますが、演技力やビジュアルにこだわりたい場合などに利用する際の費用です。キャストについては、数名のオーディション選定、派遣事務所に依頼する場合や知人に出演してもらうなど方法は様々です。
*キャスト利用の場合には、スタイリスト(衣装)やヘアメイクの費用も追加となる可能性もあります。
■タレント・著名人 個別見積もり
■モデル 相場:4-15(万円程度)日
■エキストラ 相場:1-3(万円程度)日
■スタイリスト 相場:3-10(万円程度)日
■ヘアメイク 相場:3-8(万円程度)日
※出演料は知名度、拘束時間、使用媒体、使用期間、競合条件等によって大きく変動します。
編 集(ポストプロダクション)
【映像編集費用】
撮影した素材を整理し、構成に沿って映像を組み立て、一つの作品として仕上げていく工程です。
カット編集だけでなく、テロップ、BGM、効果音、画像・グラフィック、アニメーションなど、必要な表現を加えていきます。費用は映像尺だけで決まるものではなく、撮影素材の量、編集内容、演出、テロップ量、修正工程などによって変動します。
項目/編集費用 相場:10-50(万円程度)
【カラーコレクション・グレーディング費用】
撮影した映像の明るさやホワイトバランス、色味を整え、作品全体のトーンや世界観を仕上げる工程です。
カラーコレクションでは各カットの色や明るさを整え、カラーグレーディングではブランドイメージや演出意図に合わせて映像全体のルックを作り込みます。
項目/カラーコレクション・グレーディング費用 相場:3-15(万円程度)
【BGM・SE・MA(音声編集・ミックス)費用】
映像に使用するBGM、SE(効果音)の選定・編集や、ナレーション・環境音などを含めた音声全体の調整を行う工程です。
音量・音質・バランスを整えることで、映像の臨場感や情報の伝わり方、完成度を高めます。使用する音源のライセンスや、オリジナル楽曲制作、スタジオ収録などが必要な場合は別途費用が発生します。
項目/音響効果費用 相場:3-15(万円程度)
【ナレーション費用】
映像にナレーションを加える場合に発生する費用です。
プロナレーターを起用する場合は、声質、実績、収録方法、映像尺、使用媒体などによって料金が異なります。また現在では、内容や用途に応じてAI音声を活用する方法もあります。弊社では映像の目的やブランドイメージに合わせて、適切な方法をご提案します。
項目/ナレーション費用 相場:3-15(万円)
※AI音声は制作内容に応じて個別算出
【モーショングラフィックス・CG制作費用】
ロゴアニメーション、タイトル演出、図解・インフォグラフィックス、2Dモーショングラフィックス、3DCGなど、映像にグラフィックやアニメーションによる表現を加える場合の制作費用です。制作する尺やカット数、デザインの複雑さ、アニメーション量、3Dモデリングの有無、レンダリング品質などによって制作工数が大きく異なります。
項目/2Dモーション・フライングロゴ費用 相場:3-10(万円程度)5秒〜10秒程度
項目/2Dモーション・フライングロゴ費用 相場:20-80(万円程度)30秒〜60秒程度
項目/3DCGモーション・フライングロゴ費用 相場:20-80(万円程度)30秒〜60秒程度
※上記は一般的な市場相場の目安です。制作内容や求めるクオリティによって費用は大きく異なります。
映像制作の費用は、大きく「構成・撮影などの制作内容」「演出の内容」「仕上がりのクオリティ」によって変わります。同じ尺の映像でも、撮影日数やスタッフ数、使用する機材、編集内容、モーショングラフィックス・CGなど、必要となる制作工程によって費用は異なります。
そのため、価格は単純に「安ければ良い」「高ければ安心」というものではなく、映像の目的に対して、必要な制作内容と費用のバランスが取れていることが重要だと考えています。弊社では、ご予算だけを基準に制作内容を決めるのではなく、まず映像を制作する目的や課題を整理したうえで、必要な表現・制作範囲を検討します。
必要なところにはしっかり費用をかけ、必要のない工程や演出はできるだけ省く。そのうえで、ご予算とのバランスを考えながら、目的に適した制作内容をご提案します。